元・町工場でGコード書いてた俺が、副業でClaude Codeを使って工程管理アプリを1日で作った話。
副業を始めて1ヶ月ちょい。応募文に「実物のデモを添えたい」で作ったデモの第2弾や。第1弾は売上集計、これは町工場向けの工程管理。
「Gコード」って書くとプログラマーみたいに見えるかもしれん。実際は違って、Gコードは工作機械の指示書、Web系のプログラミングとは別モンや。俺は「Web系のプログラミング」の方は1個も知らんかった。けどやってたことは、あなたの職場のExcelやホワイトボードと同じ——決まった手順で動くもんに向き合う仕事や。それをAIで作り直した、それだけ。
同じような業務用アプリを自分で作れるのか、どこまで作れるのか、書いていく。
なぜ「町工場向け」なのか
俺は元・町工場で工作機械のGコード書いてた人間や。
工場の朝、事務所のホワイトボードに今日の工程が書いてある。誰がどの機械で何を作るか。遅れた工程が赤くマークされる。あれをそのまま画面に持ち込みたかった。
工程管理のSaaSは調べたら月5万円台からが多い。従業員15人ぐらいの町工場に月5万は正直きつい。だから今もホワイトボードで回してる現場は普通にある。
「これ、AIと組めば1日で作れるんちゃう?」と思ったのが入口や。
Claude Codeで作れば、月5万のSaaSと同じ機能はいらん。ホワイトボードの置き換えだけに絞れる。
1日で何を作ったか

画面は3枚だけに絞った。
- TOP:今日の工程一覧・KPI3枚(進行中/完了/遅延)・遅延アラート
- ダッシュボード:機械別稼働率グラフ・作業者別担当工程数グラフ
- 工程詳細:開始/完了/遅延報告の3ボタン
サンプルデータには架空の「サンプル製作所」を置いた。作業者6人・機械5台・客先3社・案件7件・工程13件。
遅延を1件だけ意図的に混ぜてある。マシニング加工の担当者、たった1人しかその機械を回せへん設定。デモを開くと「その1人しかおらん」の赤アラートが自動で出る。工場長経験者が見たら一瞬で「ああコレか」ってなるやつや。
技術構成はNext.js 16 + React 19 + TypeScript + Tailwindというやつ。詳しくなくてもええ、要は「JavaScript系で組んだフロントエンドだけ」って理解でOK。バックエンド(サーバー側)は無し・LocalStorage保存の割り切りや。マルチユーザーはいらん、目的は「触れる証拠」やから。
サーバー代・ドメイン代はゼロ。GitHubに置いてVercelに繋ぐだけ、無料枠で回してる。
デモはここに置いてある:https://process-manager-demo.vercel.app
AIとの分業(企画と実装は別のAIで)
やり方はシンプルや。
- 企画AIに市場調べさせる。工程管理/在庫/日報の3候補から、実際に困ってる工場の温度感を洗って、工程管理に決めた。既存SaaSの空白地帯(月1〜2万でホワイトボード置き換えに絞ったスモール版)もこの段階で見つけた。
- 実装AIに手を動かさせる。企画の結論は作業メモに書き出して、実装AIに渡す。判断はメモに残す。実装が迷った時にメモを見返して迷子を防げる。
やってるうちに気付いたけど、「AIに丸投げ」と「AIと分業」は別物や。
丸投げしたら、機能てんこ盛りの中途半端なやつが出てくる。分業なら、企画で決めた「1つの軸」に沿って実装が進む。
3視点評価で見えた「デモの完成度と本番の距離」
作った後、AIに3人の役を演じてもらってレビュー受けた。「発注者役/現場役/技術者役」の3人分や。それぞれ別の会話で立ち上げるから、他の役の意見に引きずられん。
- クラウドワークス発注者:「次に見積を聞きたい」=10人応募で1〜3人に絞る段階でギリ残るレベル
- 町工場2代目(現場役):「打ち合わせ1回はする距離」=評価4/5・ただし「今のままでは発注できん」
- フルスタック技術リード:「一緒に働きたい寄り」=「AI丸投げではない証拠」
現場役は具体的な追加要望を出してきた。図番・改訂番号・材料情報、段取り時間と加工時間の分離、検査工程、見積連動、簡易ログイン。全部リアルや。
でもこれ全部作り込んだら「デモ」やなくて「本番」になる。
デモの目的は「触れる証拠」で十分。本番実装は受注後に相手の要望聞いてから決めればええ。応募文には「本番はご要望に応じて対応可能」と1行入れとくだけで十分やった。
じゃあこれで案件取れるんか?

正直に言うと、この記事を書いてる時点でこのデモから直接受注はまだ0件や。
ただし応募文の「お見せできるもの」欄に、第1弾の売上集計アプリと2本セットで貼るようになった。特に製造業・町工場の案件では他のワーカーが持ってへん武器になる。「元・工場」「Gコード経験」「実物デモ」の3点セットは真似できん。
現在地はレビュー2件(★5.0×2)とデモ3本(売上集計・工程管理・kintone粗利管理)。まだ「実物と評価で証拠を積む段階」や。応募中の案件も溜まってきた。
シリーズの他の2本:
- 第1弾・売上集計アプリを1日で公開した話
- 第3弾・kintoneで粗利管理アプリを作った話
中の人:元・工場でGコード書いてた41歳。副業始めて1ヶ月ちょい。AIで動くもんを作って売る、を試行中。